がぶちゃんの日記

札幌からフルリモートCTO

自分が親になってから母にしてもらったことをよく思い出すようになった

褒める

母からとにかく褒められて育った。勉強がもともと得意だったかは覚えていないけど、小学生の頃にテストで100点を取ると100円が貰えるという母親の作戦にまんまと乗っかり、単純な性格だった自分はめちゃくちゃ勉強して100点を連発、100円ゲット。溜まったお金で名探偵コナンの単行本が出るたびに発売日に本屋にダッシュして買っていたことを覚えている。ジャンプ・サンデー・マガジン自体は買わずに立ち読みしていたが、名探偵コナンの単行本だけは買っていた。他にもハマった漫画はいくつかあるけどそれだけで長くなりそうなので割愛。

調べてみたら名探偵コナンの単行本1巻が発売されたのが1994年6月18日らしいので当時9歳、だいたい記憶とも合っている。

母は100点のテストを見るととても大袈裟に褒めてくれた「がんばったねー、しょうやくんは頭いいねー」父親がほとんど家にいない家庭だったので、母に褒めてもらえるのはただただ嬉しかった。

本を読む

パートやワンオペ家事育児で超絶忙しいはずの母がたまーに小説を読んでいた。今でも唯一覚えているのは宮部みゆき推理小説。自分も母が読んでいるものを読みたくて、小学生のおそらく低学年の頃だったか...漢字辞典と国語辞典を片手に宮部みゆき推理小説に挑戦していた。

これを書きながら宮部みゆきの作品をふりかえっていたら、さすがに内容は忘れてるけど「魔術はささやく」と「レベル7」というタイトルは何となく覚えている。

宮部みゆき「レベル7」

レベル7まで行ったら戻れない――謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。ミステリー・サスペンスの最高峰、著者初期の傑作。

あーこれこれ!今このコピーを読んでも面白そう...久しぶりに読んでみようかな!

これをきっかけにミステリーもしくはSFっぽい小説にハマり、その流れで順当にラノベにも手を出し、結果的に母のおかげで文章を読むこと自体は好きになれた気がする。

料理

これも小学生の頃だと思う。パートやワンオペ家事育児で超絶忙しいはずの母がそれでも様々な家庭料理を作ってくれて、それがまた美味しかった。

そんな頃「ミスター味っ子」のアニメ版をテレビで見て「これを母に作ってあげたい!」と思い、おそらく初めての料理に挑戦した気がする。調べたらテレビ愛知で1994年9月15日から1995年2月14日に再放送をしていたらしいので記憶とも合っている。というか、Wikipediaまじすごい!

ミスター味っ子の再現は早々に飽きて、母の作る母自身が好きなメニューを自分でも作ってあげたいという気持ちに移り変わり、いろいろな料理を教えてもらった。ここでも冒頭の「褒める」が発動し、母から「おいしい、おいしい、しょうやくんは料理が上手だねー」と言われて単純な自分はとても嬉しかった。小学生高学年ともなると母が苦労していることも分かってくるので余計に「料理は任せて!」みたいなことを言っていた気がする。どれぐらいの頻度で晩ごはんを作っていたかまでは覚えていないけど、うーん、そこまでやっていかなぁ...どうだろう...。

結果的に料理をすること自体は好きなまま大人になり、今は我が家の晩ごはん担当として毎日の晩ごはんは担当している。まだ子どもたちが小さいので食べてもらえるメニューは限られているけど、好きなものはだいたい把握しているので、子どもたちがバクバク食べている姿を見ると、母の目にも自分がそう写っていたのかな?と少し想像するだけで泣けてくる。

自分は朝が弱いので朝ごはんと下の子のお弁当は妻に頼りっきりなのでそこは全然ではあるのだけど...。

自分で決めさせる、絶対に否定しない、応援する

母は何でもかんでも「自分で決めなさい」と言い、自分が決めたことやああしたいこうしたいと言ったことに対して絶対に否定しない人だった。そして常に応援してくれた。絶対にできると言ってくれた。今の自分が形成されたのはそうしてもらえたことが、とんでもなく大きいと思う。感謝しかない。これを書きながらくっそ泣けてきた...。

時期

書きながらいろいろと思い出していると、どうやら小学生の頃にやってもらったことの影響が大きかった気がしてきた。

中学生の頃は家庭の事情でややグレてしまい、高校生の頃はアルバイトや友達と遊ぶのに夢中で、母との時間が激減してしまったというのもあり。社会人になってから自分も少し大人になり思いやれる気持ちが戻ってきて関係は大分良くなったけど、とにかく中高は本当に...申し訳ない...あぁ...。

おわり

最後に中高生時代の懺悔話を書き始めたら筆が止まらなくなったけど身バレしているブログで書くにしては重いし、誰のためにもならないと思いカットしました。

とにかく、「褒める」「本を読む」「料理」「自分で決めさせる、絶対に否定しない、応援する」この辺りはもしかすると応用が利くかもしれないので備忘録として書き残しました。

たまには今の自分がどんな経験から形成されたかをふりかえるのも良きかもです。それでは〜。