最小限のJavaも一緒に解説するAndroid入門本を書きました。

2010年8月 「Android SDK開発のレシピ」という本を書きました。 - gabuchanの日記
2011年8月 App Inventor入門本を書きました。Androidアプリを作ってみませんか? - gabuchanの日記

と、まさか、1年に1冊ペースで本を書くなんて思ってなかったのですが、それぞれの本を書いたことには理由があります。そして、本書が人生で3冊目のAndroid本になります。

楽しみながら作ってみよう! はじめてのAndroidアプリプログラミング

楽しみながら作ってみよう! はじめてのAndroidアプリプログラミング

どんな本か?

以降、長くなるので先にまとめを書きます。

本書は、1つの電卓アプリを完成させるまでの道のりを追体験できるAndroid入門本です。

空っぽのAndroidプロジェクトから始まり、画面のレイアウト・計算処理・アニメーション・効果音などを機能追加していく際に「どう考えて、どう実装するのか」という「Androidプログラマの頭の中」を知って頂ける珍しい本だと思います。

そして、初心者本にありがちな「読んでみたけど、このあとどうすればいいか分からない」「結局サンプルアプリ以外のアプリは作れない」という行き詰まりになってしまわずに、ちゃんと初心者本を卒業できるように、6章で次のステップに進めるような内容を書きました。

タイトルや表紙から「楽しい・簡単」なイメージを与えてしまいそうですが、実は本気な初心者本です。「楽しみながら」という言葉は、「アプリが機能追加を重ね、どんどん育っていくプロセスが楽しい」という点に掛けています。どんな学習・勉強もそうですが、学習・勉強自体は「楽しい・簡単」なだけではありません。

以降、「はじめに」から抜粋・編集した詳細なご紹介です。

執筆するにあたって

本書が私にとって3冊目の書籍になります。1冊目は、第一線でAndroidアプリ開発をしている方々が現場で便利なレシピを提供するというコンセプトの書籍でした。2冊目は、ソースコードを1行も書かずにAndroidアプリが開発できる「App Inventor」というツールの解説書でした。

私は名古屋でAndroidの勉強会を運営しながら、この2冊の間の段階の人が効率良く勉強する方法をずっと考えていました。つまり、Java(というプログラミング言語)を使って、初めてAndroidアプリを開発する人に最適な書籍や学習方法です。なかでも、Javaを知っている・精通していることを前提としている初心者本が多いことに困っていました。別途、Javaの入門書で勉強するのが筋なのでしょうが勉強したい人のモチベーションは「Javaを勉強したい!」ではなく、「Androidアプリを作ってみたい!」なのです。これでは、Androidアプリを作りたいと思っている人をブーストすることはできません。

本書の特徴

本書はJavaの解説付きAndroid初心者本です。膨大なJavaの言語仕様からAndroidアプリ開発に必要なものだけピックアップして必要なタイミングで解説を添えています。また、Androidアプリ開発に必要な知識というのも膨大です。こちらも、Androidアプリ開発の序盤で知るべきことにフォーカスしています。全てを網羅すると六法全書のような分厚ーーーい辞書のような書籍になってしまいます。それは、本書を終えてからWeb上の情報や他の書籍などで徐々に学んでいくことにしましょう。

さらに、楽しむということもコンセプトにしています。おそらく、網羅性と効率だけを重視して解説書を書くと教科書的になってしまい(それはそれで個人的にはぜひ読みたい書籍ではありますが)、初心者の方は「勉強がしたい!」のではなく「Androidアプリを作ってみたい!」というモチベーションなのだと想定して、「1つのAndroidアプリを完成させるまでに通る道のりを体験してもらう」という点を重視しました。その道のりの中で学ぶ必要があることを解説します。

その反面、初心者本にありがちな「おまじない」「わからなくてもいいので、とにかくこう書けば動きます」を極力なくすように、学ぶ必要がある事柄については逃げることなく1つ1つきちんと説明することにしました。なので、「ちょっと難しくてもちゃんと勉強したい人」に向けて書いています。よく分からなくても「楽々Androidアプリを作ってみたい」という人はその手の書籍をおすすめします。

対象読者

  • Javaを知らない/学校でやったけどよく分かってない人
  • Androidアプリ開発が初めて/挫折した人
  • Androidアプリ開発を楽しみたい人
  • ちょっと難しくてもちゃんと勉強したい人

本の内容

  • 1章では、そもそもプログラミングとは?からJavaの基礎知識、Androidアプリ開発に必要なセットアップについて書きました。
  • 2章では、Androidアプリ開発のもとになるプロジェクトを作り、Androidエミュレータで動かしてみて、簡単な動きを作るまでを行います。
  • 3章では、見た目をかっこよくしたり、アニメーションや効果音を追加して楽しいアプリに進化させます。
  • 4章では、より便利になるように機能面を進化させます。
  • 5章では、最新バージョンであるAndroid 4.0にも対応できるよう進化させます。
  • 6章では、本書を読み終えたあとの皆さんが次のステップに進めるようにと思い書きました。

さいごに

本書が皆さまのAndroidアプリ開発への挑戦の第一歩として少しでもお役に立てれば幸いです。

楽しみながら作ってみよう! はじめてのAndroidアプリプログラミング

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